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「榊原珈琲」さん

 今回は、未就学児のお子さんがいる保護者向けに本格的な珈琲を楽しめる時間を提供している「榊原珈琲」さんにお話を伺いました!



 榊原珈琲さんは、仙台市にある大型公園にて、週に3〜5回ほど本格的珈琲の移動販売を行っています。


 主な活動内容は、子どもたち向けに、その子にとっての宝物を公園内で見つけてもらうイベントを行いながら、保護者には、自家焙煎の本格珈琲のおいしさを体験していただくことです。小さな子どもと一緒には入りづらいカフェでの安らぎを感じる場や保護者同士の交流の場になってほしいという思いもあります。


 そもそもこういった活動を始めた背景には、榊原さん自身の子育てによる疲れがあったそうです。公園にて子どもと遊んでいる時に、ふと缶コーヒーやインスタントでは味わえない本格的な珈琲が飲みたいと強く感じました。しかし、じっとしているのが難しいお子さんを連れてカフェには行きづらいという現実問題があり、公園にカフェがあればいいのだ!と感じた榊原さんは自ら実行に移したのです!



 実際に活動を行うなかで利用してくれる保護者からは好意的な意見が多く、子育て中の方から、そうでない方まで、美味しい珈琲を求めて利用してくれるそうです。


 



また、子どもたち向けのイベントを通して、落ち葉やどんぐり、石ころ、虫などを見つけることで、大人が作ったおもちゃで遊ぶことだけが遊ぶ事、公園での遊びの全てではないという“気づき”を感じてもらっています。その”気づき”は、子どもたちの視野を広げたり、想像力、集中力を育んでもらったりすることにつながると考えています。また、宝物を見つけた子には、お菓子等の景品を用意してあります。

 また、まだ歩けない、歩く事が好きでは無いお子さんには絵本を提供しています。映像、画像の情報過多の現代において、絵本を読むことで、本の魅力を発見してもらい、視野を広げたり、想像力や学習力を育んだりしたいと考えています。

 これらのイベントでは、子どもたち自身が発見したモノを親以外の人に自慢でき、認めてもらう事で自尊心が芽生えたり、フラストレーションの発散にもなっていたりするように感じるそうです!


 初めは受け入れてもらえなかった活動が、だんだんと暖かい言葉をかけてもらえるようになり、これからも活動を続けていこうと考え、常により良い状態へと進んで行こうとされておりました!


 

 お話を伺う中で、榊原さん自身の行動力がすごいと感じました。「お子さんとよくきている場所+本格珈琲を飲みたいという思い」から、「公園にて本格珈琲の移動販売」という発想は、ありそうでなかったと個人的に感じています。


 利用している保護者の方も、子どもたちが楽しい時間を過ごしている間に、美味しい珈琲を飲んでほっと一息をつけるようなイベントの仕組みになっているのはとても素敵なだと思います。小さいお子さんがいるから飲みたいものも飲めない、といった子育ての有無によって制限されない、榊原珈琲さんのような活動は大切だと感じました。

 

今回取材させていただいた榊原珈琲さんについて

Instagram:https://instagram.com/sakakibara_coffee?igshid=YmMyMTA2M2Y=

Facebook:https://m.facebook.com/profile.php?id=100063858740217





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