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NPO法人飛騨高山わらべうたの会

今回は、岐阜県のNPO法人飛騨高山わらべうたの会さんについて、代表の岩塚さんにお話を伺ってきました!



<NPO法人飛騨高山わらべうたの会について>

 「子どもたちがみんな笑顔で過ごせるためには周りの大人が全員笑顔で過ごせている」ことであり、そのためには「みんながあったかい気持ちでいられる社会を作る」ことが大事だという考えのもと、キーワードとして「つなぐ」を掲げて活動をされています。


たくさんの活動をされているので、ざっとではありますが、紹介させていただきます。


*過去と未来をつなぐ

→飛騨にあるたくさんのわらべうたが忘れ去られないために、楽譜にして子どもたちへと伝えていく活動!


*自然と森と子供をつなぐ

→高山市は92%が森林という、特性を活かして、子どもたちの木育に地元の人と協力して取り組む活動!



*親と子をつなぐ

→商業施設で子ども広場の運営!


*地域と子ども、地域と子育て家庭をつなぐ

→2014年に「アウトオブキッザニア」として、地域にある職業を子ども達が体験できる「地域お仕事発見隊」を開催!2021年からは地元の企業と飛騨高山フューチャープロジェクトという実行団体を立ち上げ、POLA本社と強力に連携して開催中!


*ファミリーサポート

→託児サービスで、保護者の方が一休みすることができる活動!


*宅食サービス

→地元の飲食店さんとコラボして、バランスの取れた食事を子どもたちやその保護者の方に提供する活動!


などなど、、、。


この中から、今回は、商業施設での子ども広場の運営とファミリーサポートについて特に伺いました!



<商業施設にあるからこその一休み>

 商業施設の一角にある子育て広場は、疲れてたり、孤独だったり、子どもに対してついついイライラして叱ってしまったりするお母さんであっても、お買い物には行く、という点に着目したことがきっかけで、 買い物帰りにふらっと親子で立ち寄れる場所を目指して始まりました。ここでは、子どもを連れてきてずーっとスマホ見てるお母さんやわらべうたの会さんに子どもの面倒を見てもらうお母さんも利用してくれています。自分の時間を持てることを許されている環境だからこそ、お母さんたちもゆっくりでき、一息ついたあとで自宅へと帰っていくことができます。


<託児サービスでお母さんのSOSに反応>

 コロナによって、子育て世帯の孤立や、多くの方が育児をすることが辛い状態になりうることが社会的に明らかになりました。飛騨高山わらべうたの会さんの託児スペースは、児童センターの2階にあり、そこを訪れたお母さんや電話をくれたお母さんは、普段から育児を頑張り、向き合っているからこその、しんどさを抱えているそうです。育児が苦しいと泣き出す方や精神的に余裕がなくなり、子どもに手をあげてしまいそうだと伝えてくれる方も利用してくれています。子どもと離れて、自分の時間を持ち、ゆっくりする時間を託児によって提供することで、そういったお母さんたちもまた、育児を行える余裕を取り戻していけるようです。


<将来>

 岩塚さんは、「自分たちも地域の子供たちは、地域で見守るぞというようなあったかいコミュニティを作る」ことを目指しています。昔と今では違うからこそ、昔に戻すべきだとは言えないけれど、そこの地域みんなで子育て中の親子を見守ったり大事にしてもらえたりするような環境づくりができたら、子どもも大人もみんな笑顔でいられる社会を作れると考え、これからも活動を続けていくそうです。



 

<感想>

 育児の中にある楽しさややりがいだけではない面について具体的なお母さんのお話しなどを伺うことでより詳しく知ることができた。例えば、山間部といった地域としても孤立している中で子育てをしている方、結婚などで移住してきて周りに知り合いがいない中で子育てをしている方などが抱える不安や感じる疲れについてである。実際に辛さを持っている方がいることを知れたからこそ、保護者自体がその疲れやしんどさを解消するための時間が必要であり、子どもと少し離れてゆっくりすることができる活動は大切なのだと改めて感じた。

 育児を今後も行っていくために、子どもの成長をうれしく思える生活のためにも、保護者自身がゆっくり休み、活力を取り戻すことが求められるのではないろうか。そういった活動を行っていくことが最終的に、子どもも保護者も笑って暮らせる世界へと繋がっていくと信じている。

 今回は、お互いに共通する思いや活動について岩塚さんと熱く語れた、とっても貴重な時間となりました!

本当にありがとうございました!

 

今回取材をさせていただいた、NPO法人飛騨高山わらべうたの会さんについて


団体Web:https://hidawarabe.org/


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